数少ないMovableTypeの書籍で何を読めばいいのか
Wordpressに比べると、まあMovableTypeの関連書籍は少ない。
少ないが故に迷わなくて済むね!と思いきや、少ないが故に選ぶのに迷った。
ざっと主要なものは読んでみたので、感想などを書き記す。
その前に、MT関係の書籍を探すうえで困ったこと。
MT関連の書籍探し・読む上で困ったこと
困ったところ1:最新情報がない
まず問題になるのが、2020年現在最新版のバージョン7(MT7)について書いてある書籍が出版されていない点。
特に困ったのがMT7からは「コンテンツタイプ」(Wordpressで言うところのカスタム投稿タイプ)という新機能がリリースされたのだが、公式マニュアルしか情報がない(公式マニュアルもMT7リリース時には不足情報だらけだった)。
なので、このあたりは割り切る必要がある。
困ったところ2:最新の書籍が2013年発売
比較的新しい本でも、今から7年前の出版。WEBの世界は7年経ったら...。
だがMTの仕様はそんなに変わってないので7年前の本でも何となく大丈夫だった。
困ったところ3:書籍を読むのにMTの基礎知識が要る
ほとんどの書籍がMTの知識がある程度ある前提で書かれている。そのため、ゼロから開発~となるとそのあたりの知識を習得する必要がある。
いきなり「テンプレートの再構築が~」と言われても困る。新規ページの作成でも「再」構築と呼ぶのは罠だと思う。
個人的に分かりやすかった書籍
Movable Type 6 本格活用ガイドブック
上で上げた、2013年発売の最新の書籍。サイト構築の流れでMTタグの使用法が記されていて分かりやすい。
DataAPIの章は読み始めた頃には必要なかったが、あれやこれややりたくなったら参考になった。ただAPIのバージョンも変わってるので注意が必要。
CMSとして使う Movable Type 5 ガイドブック
CMS以外に何に使うんだろうという疑問が浮かんだが、こちらも分かりやすい。ただMT5の話なのと、さすがに2020年になると古臭さが否めない。
Movable Type 5 プロフェッショナルガイド
- 作者:荒木勇次郎
- 発売日: 2010/03/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
めちゃめちゃ硬派。ひたすらコードが記述されている。硬派過ぎて作者のお名前を「範馬勇次郎」と見間違えるくらい硬派。
システム側の仕様などにも言及されており、ちょっと複雑なことがしたい時などにとても参考になる。
あとはこれ以外のMT5の書籍をチラ読みしたが、だいたい今読むと微妙な感じだった。
今MTの書籍を買うとするなら、Movable Type 6 本格活用ガイドブック (Web Designing BOOKS)をベースに、必要であればMovable Type 5 プロフェッショナルガイドを読むという形が一番良いと思う。
あとはシックス・アパートの提供する小冊子がかなり初心者向けに書かれていて分かりやすい。調べてみたらPDF版が配布されていた。ゆるふわな感じに騙されるな!がっつり勉強しないといけないぞ!
ちなみにいずれの資料もHTMLとCSSの知識はがっつり必須だぞ!